【コラム2】鹿革との出会い、鹿革の魅力
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里山・色川での暮らしの中で自給的な日常を過ごしていた私に、ある日、忘れられない「運命的な出会い」が訪れます。
❖ 鹿革との運命的な出会い
2016年2月
地域の野生動物の肉をジビエとして活用するため、色川内で定期的に講習会が行われていました。
この日は、野生動物の原皮を活用する講習会。
静岡県富士宮市から3人の講師が訪れ、地域からは10名以上の参加者が集まりました。
・原皮を生革のまま太鼓を作る
・原皮を処理し、レザーにする
・レザーを使用したクラフト体験
この3つの体験をさせていただきましたが、中でも、初めて鹿革を見た時の、その瞬間の映像がまだ脳裏に焼きついています。
その時触れた鹿革の感触、その美しさに圧倒された感動を今でも忘れられません。
この時の感動が、現在のものづくりの原動力になっています。
❖ 鹿革は「革のカシミヤ」
なぜ鹿革はこんなにも柔らかく、心地よい手触りなのでしょうか。
それには鹿革独自の2つの理由があります。
1. 極上の柔らかさ
髪の毛の数千分の1という超極細の繊維がぎっしり絡み合っているため、触れた瞬間にふんわり肌になじみます。
2. 「油の保有力」と「優れた吸放湿性」
豊富な天然油分を含んでいるため、水に濡れて乾いても固まらず、しっとりした柔らかさが長持ちします。通気性が高く、いつでもさらりと快適な手触りです。
❖ 皮革職人のこだわり
くらしごとの鹿革を仕立ててくれているのは、「人」と「環境」への安全性を追求する皮革工場です。
1. 人と環境への「安全性を徹底した加工」
「使う人と働く人の安全を守る」という信念のもと、有害な化学物質(クロム等)を使わない独自の製法(脱クロム・ラセッテーなめし)を貫いています。
フランスの高級ブランドと同じ厳格な安全基準をクリアした、人と環境にどこまでも誠実な革です。
2. 独自の柔らかさと、しなやかさ
一般的な植物タンニンなめしの「重くて硬い」というイメージを覆し、職人の卓越した技術によって、ふっくらと柔らかく、軽やかな質感に仕上げています。
目指したのは「生きていた頃の躍動感」。
生きていた頃のしなやかさと命の温もりが、しっかりと革に息づいています。
▶ 次回:【コラム3】命と向き合う、命を繋ぐ

